心理療法紹介 ~フォーカシング編~


心理療法紹介 ~フォーカシング編~


 

今回の心理療法「フォーカシング」は、あまり問題解決に急いでおらず、自分をゆっくりと見つめることが出来る人にお勧めの心理療法です。

 

ただし、あまり理解されないままに、実践してしまうと自分の嫌な部分に押しつぶされることもあるかもしれませんので、専門の人とのセッションでやることを強くお勧めします。

 

フォーカシングにおいて、最も重要なキーワードは、フェルトセンスです。

 

フェルトセンスとは、意味を含んだ身体感覚のことを指します。

 

「なんとなく~するような感じ・・・」

 

例えば、胸のざわざわや、お腹がきりきり痛む、背中がウズウズするといったもので、比較的ゆったりとした状態の時に見つけやすくなります。

 

その時に、自分のそうした内側の状態に目を向けてみます。

 

そのざわざわする感じは、いったい私に何を語りかけているのだろう?

なんか、そのざわざわするものと向き合う時に涙が出るほど悲しい気持ちになるな・・・

ちくちく針を刺されたように痛む・・・

 

など、それぞれ感じることがあると思います。

 

実は、そういったフェルトセンスに目を向けることが、今あなたが抱えている問題を解決する手掛かりになるかもしれないのです。

 

何故か分からないけども、苦手意識のある人や物というのも、過去に苦い経験をしており、その経験を身体が覚えているためにフェルトセンスとして、あなたに訴えかけているのかもしれません。

 

身体のSOSとはいかないまでも、自分の中で割り切れていないことがきっとあるはずなのです。

 

いつもよりも注意深く自分を見つめなおすことで、知らなかった自分や隠していた自分、逃げていた自分を再発見することができるかもしれません。

 

再発見をした時や、その過程で辛くなる人もいるかと思います。

 

その時は、その辛くなることも受け入れ、あらゆる心の変化をいったん全て受け入れてください。

 

そして、そのフェルトセンスとは、相棒のような仲間のような気持で受け入れてあげます。

 

あくまでも、自分の身体の反応なので、敵ではありません。

 

あなたに何かしらのメッセージを伝えたくて、語りかけているだけです。

 

フォーカシングと内容は異なりますが、病気や怪我というのもあなたへのメッセージの1つです。

 

スポーツで怪我をするのも、これ以上こんなことをしたらダメになってしまうよ、という悲痛な訴えであり、病気というのもあなたに休みなさいという身体のサインなのかもしれません。

 

フェルトセンスは、もっと曖昧な身体反応ですが、それでも反応がある以上、何らかの意味はあるはずです。

 

身体反応の原因だけを求めるのではなく、その先にある意味を考えることで、きっと今以上に自分自身を成長させることが出来るようになると思います。

 

フェルトセンスが話すことを聴くことは、難しいことですが、コツとしては、身体から取り出してみると上手くいくケースがあります。

 

身体から、取り出すことで嫌なものが身体から離れた開放感を感じ、その嫌なものから距離が取れるので、客観的に向き合うことが出来ます。何よりも対話する時にはイメージがつきやすいという利点もあります。

 

このフォーカシングは、好き嫌いがはっきりと分かれるような心理療法ですが、中でも扱うことが難しい人は、理屈的な人や評論的な人、あとはシャイな人なんかも見つけにくいです。

 

心の内の声と会話するということは、日常ではまずやることは無いと思うので、恥ずかしさや抵抗感は少なからず誰もが持つと思います。

 

ただし、心の声ほどに自分のために一生懸命に訴えてくれるものはありません。

 

そんな声、フェルトセンスをどうか無視しないで欲しいです。

 

とても感覚が重要な心理療法なので、言葉で説明することは非常に難しいのですが、参考にして頂ければ幸いです。

 

なお、重ねて言いますが、分からないまま闇雲にフォーカシングをやろうとしても、ただ辛いだけになることも十分あり得るので、くれぐれも実践することは控えて頂くようお願いします。

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