ストレスが爆発すると、人はどうなるのか~予防カウンセリングの重要性~
ストレスが爆発すると大きく分けて4つのことが起こります。
- 他者への攻撃 → DV、いじめ、傷害、虐待、パワハラ、セクハラ
- 自分への攻撃 → 精神疾患、引きこもり、不登校、摂食障害、自傷行為、自殺
- 犯罪行為 → 万引き、盗撮、痴漢、薬物、ストーカー、恐喝
- 趣味での散財 → ギャンブル、趣向品、車、アイドルの追っかけ、アクセサリー等への散財、家庭を顧みないで遊ぶ
どれもこれも非常に大変なものだと思います。
各々自分の好きな趣味やストレス発散法をお持ちだと思いますが、
「最近どうもストレスを発散しきれない・・・」、「怒りや悲しみなどの感情のコントロールをすることが大変」、「以前は楽しめていたものが楽しくなくなった」
このような感覚を持っている方は、もう危険信号が出ています。1歩間違えば、上記の4つの行動が出てもおかしくはない状態にいることを自覚した方がよろしいかと思います。
日本人は、忍耐強く我慢をすることが多い人種かもしれませんが、これが悪いことに自身を「健康で問題ないし頑張れるから、カウンセリングなんて不要だ」と評価します。
結果として問題行動が起きてしまってからの対処療法が、現在の病院・カウンセリングの現場では、中心となっている訳です。
事態が深刻化してから回復するのには、時間を要しますし、時として再発のリスクや、社会復帰の可能性を厳しいものにしてしまうかもしれません。
そうなる前に、定期的にカウンセリングを利用することは、自身のストレスマネジメントを実行する上でも重要なことだと思います。
ストレスが爆発する状態とは?
では、ストレスが爆発する状態とはどのようなことを指すのでしょう?
これは、あくまで私の中のイメージの話なのですが、
悩み相談を受けた方の多くの人に分かりやすいと言われているので紹介しておきます。
まずは、下の写真をご覧ください。
なーんの変哲も無いただのコップです。
人には形や大きさは違えどストレスを入れるコップを持っています。
コップの中に入るものは大きく分けて3種類のストレスです。
・1つ目は空気のようなストレス
コップを手で覆うと空気の層が見えますよね?その層を指します
このようなストレスは風が吹けば飛んで行ってしまうように、寝たら忘れる程度の軽微なものです。
・2つ目は液体のようなストレス
これは徐々に蓄積するようなものなのでどこかで発散させたいものです。
・3つめは固体のようなストレス
写真のように液体に浮かぶ氷のようなものなら、簡単に取り除けそうですが、コップの底に沈むようなものだとしたら・・・。
分かりやすく言えばこれはトラウマのようなものです。
ストレスが爆発するとは、コップから液体や固体が溢れる状態を指します。
そうなると、上に挙げた4つの行動を起こしてしまいます。
なので、カウンセラーはこのコップから溢れたものを受け止める受け皿になります。時として、心のコップを広げたり、傷付いたコップの補修を行ったりもします。なので、ストレス耐性を高めるためにも、健康な人がカウンセリングを受けることは、とてもいいことだと思うのです。
注意点としては、心のコップはあなたの心の中にあります。それを他人が無理やり触ることは出来ません。
あるとすればそれはマインドコントロールのようなもので、根本的な解決には至りません。
カウンセラーとの面談の中で「こうすれば取り除けるかな?」と思うものを自分自身で日常生活に取り入れることで、初めて解決への道が開けてくるのです。もし、合わないなら次の手立てを一緒に考えていく作業を根気よく行えば、きっといい方向に向かうでしょう。
カウンセラー自身もまた、正面から相談者と向き合い、どんな過去も辛いエピソードもしっかりと逃げずに受け止めて、共感しながら、一緒に解決法を探ります。共感が足りないカウンセラーは、おそらく指導的(アドバイス的)になることが多いかもしれません。(カウンセラーが相手を理解出来ない、相手を悪者と決めつける、聴くのが苦しくなり突き放す、このような心理的作用から指導的になることが多いかと思います。)
カウンセラーと相談者(クライエント)は共同体。
一緒に素敵なコップになるよう頑張りましょう。まずは、問い合わせからがスタートです。(最後に宣伝ですみません・・・)
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